サービス等利用計画と個別支援計画
2022.03.28
こんにちは。大洗相談支援センターです。
今日のコラムは,サービス等利用計画と個別支援計画の関連についてです。
簡単ではありますが,お付き合いください♪
作成する人 | 内容 | |
サービス等利用計画 | 本人(ご家族)
あるいは 相談支援専門員 |
利用者さんの生活全体を考慮し、希望される(必要な)生活を可能とするためのサービスや社会資源の活用等、総合的な支援、また、支援に関わる人たちがそれぞれの役割を果たせるように記したもの。(インフォーマルなサービスも含む)
希望する生活の実現に向けて,ご本人のニーズ(複数のニーズ)を充足させるためにはどのようなサービスや支援を組み合わせて利用することが望ましいかを検討し,作成します。 |
個別支援計画 | サービス管理責任者
あるいは 児童発達支援管理責任者 |
利用するサービス事業所ごとの専門的なサービスを提供する上で、利用者のニーズを充足させるために、達成すべき目標や支援内容を具体的に記したもの。
サービス等利用計画による利用者さんのニーズから,それぞれの事業所が提供するサービスにおいてどのように支援していくかを具体的に検討し,作成します。 |
お子さんのケースについてを例として挙げてみます。
児童発達支援事業所や放課後等デイサービス事業所は,個別療育や運動療育,音楽療育,言語療法,小集団活動による療育など,それぞれの事業所がいろいろな特色をもっています。
皆様の中にも,お子さんの特性に合わせて複数の事業所を組み合わせて利用されている方がいらっしゃると存じます。
例えば,「お友だちと遊びたいのにトラブルが絶えない。楽しく関われるようになりたい。」という生活におけるニーズがある時に,
・ご本人の言葉で伝える力を伸ばしたいから言語面でのアプローチをする
・まずは小さい集団からコミュニケーション面を支援していく
というニーズに対して受けたい支援の大まかな方向性を利用者さんと相談支援専門員が話し合い,作成するのが「サービス等利用計画」です。
そして,この「サービス等利用計画」をうけて言語療法に力を入れているA事業所と小集団活動に力を入れているB事業所を併用する場合,
[A事業所]⇒言語療法の面からどのような方法で伝える力を伸ばしていくか
[B事業所]⇒小集団活動の中でどのような支援をしていくことでコミュニケーション力を身に付けることができるようにするか
と,それぞれの事業所が特色を生かして利用者さんをどのように支援していくかを具体的に示したものが事業所による「個別支援計画」です。
定期的なモニタリングについても,相談支援事業所のモニタリングが利用されているサービスの提供状況から,ご本人のニーズがどれくらい充足され,生活がよりよくなっているか,今後さらによりよい生活をしていくにはどうすればよいかという視点で記載されているのに対し,事業所のモニタリングはそれぞれの個別支援計画について,サービスの提供状況や計画によって設定した目標がどれくらい達成しているか,事業所による専門的な視点から考えられる今後の課題などを記載しています。
今回は簡単ではありますが,例えを使ってそれぞれの計画の視点の違いについてお話させていただきました。
利用する側にとっては,区別がつきにくかったり,どのような関連があるのかわかりづらい面がある「サービス等利用計画」と「個別支援計画」ですが,つながりや見方の参考になれば幸いです。
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私たち「相談支援センター」では,ご本人が自身の望む生活に近づいていくことができるよう,必要な支援やサービスについて一緒に考えてまいります。
いろいろな社会資源や情報から,ご本人のご希望に沿うと思われるものをご提案することもありますが,ご自身が選んで決めることができるよう努めております。
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