こんにちは。大洗相談支援センターです。
今日は,「意思決定支援」についてお話したいと思います♪
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「意思決定支援」とは?
「意思決定支援」とは、自ら意思を決定することに困難を抱える障がい者が、日常生活や社会生活に関して自らの意思が反映された生活を送ることができるように、可能な限り本人が自ら意思決定できるよう支援し、本人の意思の確認や意思及び選好を推定し、支援を尽くしても本人の意思及び選好の推定が困難な場合には、最後の手段として本人の最善の利益を検討するために事業者の職員が行う支援の行為及び仕組みをいいます。
《『障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン』(厚生労働省)より》 |
「私たちのことを,私たち抜きに決めないで ~Nothing About Us Without Us~」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。
どんなに障がいが重くても,小さな子どもでも,一人ひとりに意思や思いがあります。
ご本人がご自身のことを自分自身で決められるように,周りの者は配慮し、できることは見守り、できないところは手伝う、ということが大切になりますね。
「意思決定支援」には3つの基本的な原則があるとされています。
① 自己決定の尊重とわかりやすい情報提供
本人の意思確認ができるような、あらゆる工夫を行い、本人が安心して自信を持って自由に意思表示できるように支援することが必要です。
② 不合理と思われても他者の権利を侵害しないのであれば尊重する
職員や家族にとって不合理と思われる決定でも、他者への権利を侵害しないのであれば、その選択を尊重するように努める姿勢が大切です。
③ 本人の自己決定や意思確認がどうしても難しければ、関係者が集まり、意思を推定する
本人の意思決定や意思確認がどうしても困難な場合は、本人をよく知る関係者が集まって、本人の日常生活の場面や事業者のサービス提供場面での表情や感情、行動に関する記録などの情報に加え、これまでどのような生活を送ってきたのか、人間関係はどうだったのか等、様々な情報を集めて根拠を明確にしながら本人の意思を推定します。
◎本人以外の者が「本人にとっての最善利益を判断する」のは、最後の手段です。
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支援をする職員や家族は,つい「本人にはこれがいいだろう」「きっとこれを喜ぶだろう」と,ご本人を想う気持ちがあるが故にご本人にその意思を聞いたり,確認をしたりすることが足りなくなってしまったり,後回しになってしまったりしますよね。
しかしながら,毎日の生活をしていく中で,ご本人のお気持ちも,日々,移り変わっています。
また,ご本人が失敗しないように,困らないようにと「最善だと思われる」ものや方法,サービス等,いろいろな場面でご本人に代わって選んでしまいがちです。
しかし,何もかも周りの人がご本人に代わって選んだり決めたりしてしまっては意思を形成したり,意思を表明する力が育ちません。
今日身に付ける洋服を選んだり,余暇活動プログラムを選んだりといった身近なものからご本人の意思決定を始めていくもいいですよね。
今まで当たり前のように本人に代わって決めていたものを,カードを使う等のご本人が選びやすい方法を工夫して,ご本人が意思決定できるよう支援していきたいですね。
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私たち「相談支援センター」では,ご本人が自身の望む生活に近づいていくことができるよう,必要な支援やサービスについて一緒に考えてまいります。
いろいろな社会資源や情報から,ご本人のご希望に沿うと思われるものをご提案することもありますが,ご自身が選んで決めることができるよう努めております。
気になることや困っていること,心配なことなどがありましたら,お気軽にご連絡ください。お待ちしております。
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